漢方薬について

市販薬

※本投稿は健康な成人(妊婦を除く)を対象としたもので、イメージのためにリンクは貼りますが、特定の薬剤を推奨したり禁止するものではありません。

日本だと漢方、東洋医学の教室って少ないので、ちゃんと学問として治めている先生って少ないんだと思いますし、小職もちょっとよく分かりません。

しかし、中国などは西洋医学と東洋医学で資格が違い、同じ医師は西洋薬と漢方は処方できないそうですが、日本の医師は両方処方できる権限が与えられています。

そして薬局へ行くと普段処方しない様なものもずらりとラインナップがあるというのも事実ですね。

漢方にも副作用はある

時々漢方は効き目が穏やかで安全、副作用がないとお考えの患者さんにお会いします。

が、それもそうとは限りません。麻黄は心臓の弱い人には使えませんし、よく含まれる甘草は血圧を上げたり、ミネラルのバランスを崩したりするので、時々採血をします。肝臓の数値も上がることもありますし。

というわけで、漢方だったらなんでもオッケ〜ではないので注意しましょう。まあ用が済んだらさっさとやめるにつきます。

漢方と西洋薬の違い

どっちが効くのかという話はあるのですが、東洋医学と西洋医学の病気に対する見方が違うのでそもそも比べるのが困難なんですよね。

西洋医学は集団を2つ以上に分けて薬AとBみたいな感じでどっちが治ったかを見ます。一方で東洋医学はあくまである状態の患者さんの症状に対してオーダーメードで組んでいくので、同じ頭痛でも人によって使う薬が変わりうるということがあります。

あとは中身も西洋医学は成分が同定されていますが、東洋医学ではいろんな生薬の複合なので、そういう違いもありますね。

ので突き詰めるとどっちが優れているとかというお話でもなく、ただ西洋医学の方が客観性が強くて、東洋医学の方が2000年以上の経験をベースにして、ある意味全人的に診ているようなところはあるのかもしれませんし、、、まあ難しいなと思いました。

ちなみに東洋医学については無知なのですが(2回目)、それでも一部ではありますが、時々お世話になるものを書き並べていきます。まあ西洋薬では手の届かない部分に期待を込めている先生も少なくないのではないでしょうか。

比較的よく使うもの

葛根湯

風邪の初期に使うことがあります。イメージ的には37度くらいの程々の熱のケースでしょうか。麻黄(アドレナリンを出す作用がある)があるので心臓が悪い方には使いづらいです。肩こりにも使うことがあるそうです。確かに時々出します。


麻黄湯

より麻黄に重点が置かれており、いわゆるインフルエンザのような39、40度の熱が出て節々が痛むような症例で検討される印象があります。心臓が悪い方には使えません。

まあ元々健康な人が心配になってタミフル®︎をあんまり意味なく?内服するよりは麻黄湯でも飲んでもらったほうが公衆衛生的にはいいんでしょうかね。


六君子湯

個人的には結構頼りにしている漢方です。胃の運動を促進する作用があります。グレリンという食欲増進作用のある物質の放出を促進する様です。食欲が湧かない人、なんとなく溝落ちが重たい人なんかに処方すると、効いたと感じる方もいらっしゃいます。

個人的にも体質が合うのか(体力が中等度以下ってこと?笑)効いたなという感じを持つことが多いです。

少なくとも甘草があるので続けて飲むなら採血はたまにしたくなりますかね。


大建中湯

腸の動きを促進する作用があるようで、主観的な見解もありますが、割と外科の先生が手術後処方されている印象があります。あと数々の便秘薬が出されて、大建中湯も飲まれている方も時々お見かけしますね。


芍薬甘草湯

こむら返りに出すことが多いです。割と30分程度で効くという方もいらっしゃいます。甘草が入っているので、定期的に飲んでいる方ならやっぱり採血くらい見ておきたくなりますね。


抑肝散

神経内科の先生がレビー小体型認知症(≒パーキンソン症状を伴う認知症)に比較的よく使われていると思います。入院中のソワソワしている高齢の方や不安が強い方にも処方することがあります。これも甘草を含みますし、続けて使うなら肝臓の値も含めて時々採血はしますかね。間質性肺炎も起こりうるそうですが、小職はまだ見たことはありません。


半夏厚朴湯

喉のつかえ感、不安感に使います。添付文書状も比較的副作用は少ないように思います。


辛夷清肺湯

いわゆるチクナイン®︎ですね。急性副鼻腔炎なんかに時々使います。小職の場合はせいぜい1週間程度しか処方しないので、何かすごく副作用を心配した経験はまだありません。それこそ病院によっては採用していなかったりするので、そういう意味ではあり、なのかもしれませんね。

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桔梗湯

咽頭痛に効くことで有名です。いわゆる風邪や急性咽頭炎で検討します。感染症研修の際に、効くときはかなり効くと教わりました。自分で一度使ったときは効きませんでしたが、病態が違ったのか。。これも甘草は入っていますが短期の使用に限るのでそんなに心配したことはまだありませんね。


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