※本投稿は健康な成人(妊婦を除く)を対象としたもので、イメージのためにリンクは貼りますが、特定の薬剤を推奨したり禁止するものではありません。
薬局の薬剤師にもご相談し、用法用量を守ってお使いください。
咳止めについてはものすごく良いものはないと言わざるを得ません。申し訳ないですが咳で困っている人の助けになると言うよりは注意喚起という感じになるかと思います。
用途は風邪の咳!
風邪をひくと咳が出るのは珍しくないことです。風邪がおおむね治った後も2週間以上咳が続くことはあり、感冒後咳嗽つまり「風邪をひいた後の咳」という意味で勝手に治ります。
というか勝手に治すしかありません。笑
そのせいで眠れないとかであれば市販薬も検討してみてもいいのかもしれませんね。
3週間以上続く咳には要注意!
しかしながら風邪をきっかけに3週間以上咳が長引く、なんか知らないけど咳が何週間も続く、そういった場合は遷延性咳嗽、8週間を超えれば慢性咳嗽と定義されます。
こういった場合は喘息、逆流性食道炎、もしかして結核!?など市販の咳止めを悠長に飲んでいる場合ではありません!
病院に行って診断、治療してもらいましょう。
なんか病院を勧めるブログみたいになってきましたね。笑
実際の薬剤
ここでお示しするのはデキストロメトルファン(メジコン®︎)です。
リン酸コデインは麻薬の類であり、あまりおすすめしません。咳を抑える効果はより強いですが、使い方を間違えると依存性の問題もあって、単剤もないので、なかなか。。。
デキストロメトルファン(メジコン®︎)
咳中枢を抑える薬ですが、どこまで効果があるのか明確ではないようです。あまり期待しすぎないのがいいのかなあ。小職も時々使いますが。
使うなら1回量は15−30mg、これを3回までですかね。
お勧めし難いリン酸コデイン
まあ効果はデキストロメトルファンよりありますが、正直これ手放しでお勧めできる先生っていないような気がします。
小職も敢えて麻薬系の薬を風邪で処方するかと言われると、基本はしないですね。
風邪の咳なら2週間程度で引くのと、長引いたらそれはそれで他の原因を考えないといけないわけですし。。。
ちなみに便秘になる確率が高く、なんなら下痢止めにはそれを逆手に取った製剤も存在します。
決して長々と飲むものでもありませんし、また問題なのが、風邪薬として入っていたり、他の色々な成分と配合されていたりと、なんかまあこれ使うんだったらメジコン®️くらいにしておきましょうか、と個人的には言いたくなりますね。病院でよく相談して使う分には良いのかもしれませんが。
番外編 はちみつ
ちなみに上気道炎の症例ではちみつを使うと通常のケアよりは、咳の頻度や、強さが改善したという研究結果(BMJ Evid Based Med. 2021; 26(2):57. Epub 2020 Aug 18)があり、成人の方であれば試してみる余地はあるかもしれませんね。
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